「オーガニック」、と聞くと今まで「あ~有機野菜のこと? 美味しそう♪」くらいな認識でした。
2017から体調を崩してしまい、くすり漬けの日々を送りつつも、ちっとも体調が良くならないという日々を1年半年以上過ごしました。そんな中、普段食べているもの、普段使っている「化学的」なものに疑問が出始めました。
今少しずつ、少しずつですが購入する食品や化粧品を変え始めています。
更年期かストレスか?体調を崩した理由は?
アラフォーを過ぎてから気になり始める「シミ」に関しても、今までさまざまな化粧品を試してきました。良い、と言われるフランスの有名ブランドの1万円以上もする美白美容液を試してみたり。。
でもふとその「化粧品」「美白美容液」に入っているケミカルなものは全く気にせず過ごしてきたことにも気づきました。
どうせ肌に使うものなら、これからはできるだけケミカルなものを避けたい。
でもいまいち「オーガニック」がどういうものかあやふや。。
そして手に入れるのが難しい気がする。
それでも今後はお肌のためにできるだけ優しいものをつかいたいと思い、いろいろ調べてみました。。
が、「オーガニックコスメ」調べれば調べるほど難しい。着色料、香料無添加、また防腐剤のことなどは「オーガニックである」ということとは別に考えなきゃみたいです。
オーガニックって何ですか?
日本には農林水産省の検査認証制度、「有機JAS」規格というものがありますが、残念ながらこちらは食品のみの制度だそうです。
オーガニック
オーガニックとは〈有機の〉という意味で,通常は農薬や化学肥料を使わず有機肥料によって生産された農産物をいう。アメリカでは1990年に〈有機食品生産法〉が制定され,農薬や化学肥料などの合成化学物質を使用せずに生産され取り扱われた農産物で,過去3年間に合成化学物質を含め禁止物質を使用した耕地で生産された農産物ではないこと,といった厳しい規定がなされている。
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディア
アメリカでの「オーガニック」であること。は厳密に決まりがあるようですね。過去3年間というのもかなり厳しい基準なようです。
日本でのオーガニック表示はあいまい
そしてびっくりしたことがあります。
日本の「オーガニック」の立ち位置はとてもあいまいで、たとえばほんのちょっとでも「オーガニック」な原料を使っていれば、「オーガニックコスメ」ですよと販売できてしまうのです。ええ~!!
結局上のマイペディアにもあるように、「オーガニック」とは農産物。
コスメにとっての「オーガニック」とは原材料が有機栽培で作られている、ということなんですよね。農薬や肥料を使わずに均一なものを作るのは大変な手間がかかるでしょうね。
オーガニックで始めるスキンケア【ニールズヤード レメディーズ】
欧米やアメリカでは日本と添加物や防腐剤の認識が違うみたい?
ちょっと話は変わりますが、私の尊敬するブロガーさんは、息子さんがドイツの大学に通われています。そのお話の中で、息子の友達のヨーロッパの若者が言うには「日本の食べ物は防腐剤や添加物だらけで食べるものがない。」と言われたとのことでした。
若くても健康に気を使い、添加物・防腐剤などを避けているということですよね。
私が若かったころはそんな知識もありませんでした。自然に家庭から、環境から学んでいるということだと思います。
確かに、スーパーでもコンビニでも売っている食品にはほとんど着色料や防腐剤などの添加物がこれでもかと含まれています。パンは一週間経っても白いまま。。カビはなかなかはえてきません。でもあまり不思議に思ったことがありませんでした。それが普通だと思っていたから。。
一時期アメリカに住んでいたことがありましたが、食パンを買ってきてすぐ冷凍庫に入れたことがあります。夏場でしたので。でも、3日も経つと端っこにアオカビが生えてきました。それもびっくりですが「余計な防腐剤」を入れていないと本来はそうなるのですね。
考えたらコスメだって同じですよね。長持ちさせるため、劣化を防ぐための防腐剤(パラベン)がどの製品にも「あたりまえ」に入っている状況。少しこれに疑問を持たなきゃいけないように感じています。
世界の「オーガニック」ははるかに進んでいた。
ご存知の方にとっては「いまさら」なお話かもしれませんが^^;
オーガニック先進国の多いユーロ圏には、数多くの検査基準団体がありました。
よく知られたもののひとつに「BDIH」という公的基準があります。
ドイツで作られた「ドイツ化粧品医薬品商工連盟」の略称です。
その基準を例にあげると
- 入手が可能な限り、有機栽培または野生群生の植物から抽出した原料を使用する。
- 野生群生の植物の採取は、生態系に影響を与えないようにすること。
- 人間に毒性がないかの確認を厳重に行うこと。
- 製造において動物実験は行わず、動物から得られた原料も使用しない。
- 乳化剤や界面活性剤は、植物脂肪、ワックス、ラノリン、プロテインなど植物由来の原料に物理的加工を加えた方法で採取すること。
- 合成色素、合成香料、シリコン、パラフィン、そのほかの石油製品、エトキシ化物質は、使用しない。
- 天然の防腐効果のある原料を用い、製品の腐敗を防ぐこと。
自然界に存在する、安息香酸、エチルエステル、アスコ ルビン酸などの使用は認めるが、配合する場合は必ず製品に表示をする。 - 放射線などによる防腐加工は行わない。
- 遺伝子操作のされた植物からの原料は使用しない。
- リサイクル可能な容器を使用する。
- フェアトレードを推進し、環境のためにも優しい企業であること。
- 正しい情報公開に徹すること。
- 原料が微生物分解可能はこと。
たくさんありますね。 これらすべての基準をクリアする化粧品、日本には存在するのでしょうか。。今少しずつ本物のオーガニックにこだわる会社が増えてきています。あとは私達消費者がきちんと選んで、良いものを買う目を養えばもっともっと増えていきますよね!
ほかにドイツでは「Eco Control」という化粧品認証団体もあります。BDIHより、さらに厳格なガイドラインを取り入れようとの意図で始まった団体です。
EU全体では「NaTrue」(ネイトゥルー)
Dr.ハウシュカやLOGONA(ロゴナ)、 WELEDA(ヴェレダ)やPrimavera(プリマベラ)、lavera(ラヴェーラ)などの有名なナチュラルコスメ・ブランドが非営利で立ち上げた団体があります。
- 基準を一般公開する
- 認証制度をビジネスにしない
- 認定基準や認定プロセスをHP上ですべて公開している
- オーガニック成分の含有率を星の数で表示している
などの特徴があります。
他にも
フランス「ECOCERT」
オーストラリア「ACO」
アメリカ「USDA」
ドイツ「Demeter」(デメター)
フランス「ecobio」
イギリス「Soil Association」
イタリア「SoCert」 etc…
どれも基準に少しずつの違いや特徴はありますが、とても厳しい独自の基準を持ち、
それをクリアした製品のみにその名称を冠することが許されます。
ドイツでは近所のスーパーなどに豊富なオーガニックコスメがあり、聞けばお値段も
とっても手ごろでした。うらやましいかぎりです。
日本でもオーガニックは始まっています。
が、いろいろ調べていくうちに、日本にもオーガニック、自然由来にこだわって作ったスキンケア商品が造られ始めていることがわかりました。
化粧品会社をひとつひとつ見ていると、中には海外の基準をクリアしたエコサート認証のもの、ACO認証のもの、成分のすべてを堂々と公開している会社、などなど日本でも「ここのお化粧品なら信用できるかも。」と思えるものがいくつかありました。
それらは実際につかってみて、あらためてご紹介したいと思います。
私たちがそのような製品をたくさん買うようになれば、 他の化粧品会社も「オーガニック」を意識せざるをえないですよね。
これからどんどんいい方向に変わるといいのに。。
まとめ
残念ながら「オーガニック」の観点から見ると、 農薬大国である日本はまだまだ後進国であることがわかりました。 食品なども海外では禁止されているものが普通にスーパーに出回っているこの状況。。
それでも意識の高い人たちがすでに始めているように、オーガニックに対する意識が少しずつ高まり始めているのも感じました。
有機栽培の原材料を使う=手間がかかる=高め これは仕方ないことだと思います。
それでも多くの人の意識が変わって、
「私はちょっと高くても体にいいオーガニック製品を選ぶ」となってきたら
「売り上げが上がる=有機農業が潤う=価格が下がる」になるのではないでしょうか。
「自然界に存在する成分で作られている」
「天然由来成分95%以上、植物原料中95%以上がオーガニック成分である」
「地球環境への負荷が少なく、持続可能である」
この方が毎日肌に直接つけるものだもの、いいと思いませんか?
今のところは海外のオーガニック基準を通過しているコスメを使うのが一番無難そうです。 日本にも数多く輸入されるようになってきているのでそれを使おうか、それとも日本でオーガニックコスメを探すか。。これは細かい基準が設けられていない以上今のところ「賭け」になるのかとも思いますが。
でも原材料や添加物にも配慮した、自然に優しいものを使っていきたいものです。
5年後や、10年後のお肌がかわってくるかもしれませんよね!
やっと日本でも買えるようになってきています。
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